ツレ(子供)が不登園になりまして。in 中野 〜子育て相談先の紹介、母の懺悔室〜


ツレ(子供)が不登園になりまして。

これは不登園についての相談先の記録と、母の懺悔室です。

中野区の「子育て相談」資源、不登園や不登校なども含め、子育ての悩みを抱える親子に届け……!!!

相談先①園の先生たち

そもそも入園少しして行きたくないと言っており、「成長の途中経過?」「相性が微妙だった?」 周囲と話したりネット情報を見て「実際、園に行きたくない子は多いのかな……」

遅刻と時々の休みで行けてはいたので、園の先生にも相談しつつ「こんな感じでも行けたらいいのかな」……ところが、ある日「明日から行かない」という強い意思表示。本人に聞いても何が原因かハッキリ分からない。

園の先生との相談では「様子を見て理由や対策を相談するためにも、とにかく園に通ってほしい」、その後も何とか「今日休むなら明日行こう」「ランチまででいいから」など渋りをなだめながら、自転車にしがみつく子を先生に渡しながら、登園させました(園では先生たちもフォローしてくれていたと思います)

そんな日々の結果「もう何が何でも絶対いかない」断固拒否。着せた制服を脱がれる日々。毎朝攻防ですり減っていく母子。こ、これは……

相談先②配偶者と真剣に(👈①と前後する)

旦那くん「やめたって構わないよね。本人の意志で、やめるかどうか決めさせよう。どうする!? やめるの? やめるなら自分で園にそう言いなさい」

私「ちょ! 園を始めたのは親の意志が強いし、その年齢でやめるを決めさせるのは違うと思う! 私もやめたって構わない、今の園に縛られる必要ないと思うけど、代わりにこの子の成長をサポートする環境を考えるのが親の責任だと思ってる。旦那くんの<やめたって構わないよね>の、次の作戦は?

旦那くん「?????」

(「やめたって構わない」の根本は同じながら、細かい感覚がすれ違う夫婦😎)
(しかし、そういった父母の違いも子供にとって大事な瞬間あるはず、最も近しい大切な相談相手です。長い相談に疲れた母の次に父として園にも相談に行ってくれましたありがとう)

相談先③子育て仲間や信頼おける先輩方(肉親含む)

悩みを共有できる方々、悩みを表面化してOKと思わせてくれる周囲の友人知人、話すだけでも気持ちが楽になっていく……本当に感謝です。

「HSCというキーワード知ってる? 当てはまるかな?」「うちは自治体の相談窓口に相談した」「ここに転園して良かったから覗いてみて」といった情報も得られました。

保育士や子育て支援経験の長い先輩たちに「(親子の様子を見て)賢い子だね、信じていれば大丈夫」と勇気と元気をもらいました。

「もし行く場所がないなら、毎日ここに来てもいいよ」

大人だって転職を選べるんだから、子供だって転園や転校を選びやすくなったらいいのにね。そうしたら、生きやすい人が増えるのになと、色々な親子を見ていて思う」

「(子供たちや孫たちの育ちを見た結果、思うことは)せめて未就学ぐらい、親も子も【楽しい】を第一にしていいんだと思うよ」

違いを知って個性を尊重し合えるのが本来の目標なのに、子供を一定の枠に入れたい園や大人が多いのも確かなんだよね……」

色々な価値観や声を聞いて、多様なつながりの心強さ、私も他の親子さんの多様な一助(つながりや居場所)になりたい、と改めて感じました。

相談先④中野区すこやか福祉センター

【子育て専門相談】
18歳未満の子どもとその保護者を対象に子どもの発育・発達・健康・しつけ・友達関係など子育てに関する様々な相談をお受けします。育児は「楽しい」だけではなく、「たいへんだ・困った」と思うことも多く、悩んだり、落ち込んだり、自分を責めてしまうなど、気づかないうちに負担になっていることがあります。また、幼稚園、保育園、学校に行ってから集団行動がとりにくい、また友達と一緒に遊ばない等のご心配な時にはいつでもご連絡ください。医師や心理相談員による相談を行っています。
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/177100/d001473.html
初めて、区の相談窓口の存在を知りました。

昨年あたりから正規職員採用が始まったようで、相談専門の臨床心理士さんが丁寧に話を聞いてくれたり、園ごとの担当職員さんもいたり、きっと丁寧に相談に乗っていただけます◎

ただし、公的施設なので「予約や手続きが面倒」と感じる可能性もあります……💦

相談先⑤中野区立療育センターアポロ園

上記のすこやか職員さんより「子供の特性から適した環境を選ぶためにも、相談どうでしょうか」と、アポロ園を紹介いただきました。
【中野区立療育センターアポロ園】
2) 療育相談:

中野区内に在住する、就学前の障害があるか若しくは発達上での課題のあるお子さんの相談を受け、面談や行動観察を通して処遇方針を決定します。 毎週火・水曜日(第5週の水曜日を除く) 〔1日2件〕
http://www.normanet.ne.jp/~ww100092/apollo.html
子供との遊びやゲームを通して、その子の特性や気になるポイントを見つめ、共有してくださる専門家の方々がいます。

アポロ園は、一般開放されている「おもちゃライブラリー」も魅力的です。その場で遊ぶだけの利用もOKだとか。初めて利用させていただきました(^^*)
8) おもちゃライブラリー:
障害児や学齢前の健常児で、保護者同伴のご利用する方を対象としています。 おもちゃ及び布絵本など、お一人様2点まで2週間貸し出します。 月曜日~土曜日 9時~18時 (土曜日は16時まで)
「2点まで無料貸し出し」のひとつ! 兄弟でハッスル……

相談先⑥他の園(環境)を親子で体感&相談

ついに退園を決定。

その後、自宅保育で進むか転園するか迷ったまま、いくつか「この園に転園して良かったよ」「あの園が合いそう」 紹介してもらった園を親子で訪ねてみました。

ある園を訪ねたときに、子供が「ここなら通いたい」と言いました(私もその園を素敵だと感じました)。子供の自己決定……

その園に通い始めた今、毎朝ニコニコ笑顔で登園しています。「楽しい😄」「遅刻したくない」と言う姿が見られるなんて、登園しぶりに悩んでいたあの頃を考えると、まるで奇跡の夢のようです……

相談先⑦PR:まざるテラスも相談大歓迎です

↑上記でも書きましたが、今回助けられた情報やつながり、「私も他の親子さんの多様なつながりの一助になりたい」 改めて強く感じています。

保育士さん、臨床心理士さん、子育て支援で長く親子を見つめた方、孫の育ちも見守る方、など……多様なつながりや意見、居場所も紹介できたら嬉しいです。

母の懺悔室:見過ごそうとした違和感、自分の奥底にも鎖

・まざるテラスでのイベント等を通して、「親も子も自己決定が大事だ/本人のワクワクが大事だ/子供を信じて見守ることが大事だ」 そう感じていながら、

「行きたくない」と言う子供を送り出す毎朝の違和感。

それに対して「行きたくない子も多いんだ」「幼稚園は短時間だから家庭でフォローできる」 周囲の声やネット情報、保育士おとーちゃんの言葉一部を切り取り免罪符のように使っていた自分がいました。

移住も視野にあり「変な波風たてずに地方転園したい」と考えていた面も……!(ただ、環境との相性で感じるところあった分、移住候補地では子供の環境を丹念に見ていましたが orz ←言い訳)

「信じて見守る」は、「こうあるべき」「誰かがこう言った」という脳内の何かに縛られず、「行きたくない」という姿も含めて全てをありのままに見つめていくことだったんだなぁと体感しました(保育士おとーちゃん理解遅くてごめんなさい💦)。

・友人知人にも不登校の子います。第三者で話を聞いていると「環境のほうに何かある気がする、それも選択のひとつ、新時代を感じる」など、ポジティブ?フラット?に感じていたのに、

我が子が不登園になった途端、

「不登園/校に<させてしまっている>??=私の子育てか子供の性質かどちらかに問題があるのだろうかと不安に
「悪い噂する人もいるかも」
(自分個人では自由に生きたいくせに)大多数が歩める道、外れて大丈夫なのか」

勝手にわき起こるモヤモヤや疑心暗鬼(噂があっても、実体の私と子供にとってはどっちでもいい話だった)。

・さらにそれらが煮詰まって「子供たちの育ちに関わりたい自分が、我が子を不登園にさせたとしたら、子供たちに関わってはいけない気がするし周囲の目もシビアな気がして辛い」という嫌な感じのエゴの鎖が、自分の奥底に見えました。

・・・

先日、家@まざるテラスに「家出中の出家僧侶@稲田ズイキさん(みずきさん)」が泊まりに来ました。
https://www.gentosha.jp/series/souryoiede/

「みずきさんの出家かつ家出、経過も終着点も楽しみ」と話しつつ……

ふと脳内によぎった疑問「もし私が、彼のお母さんだったら、【やっべーうちの子が家出し始めたけど大丈夫かな】と勝手にドギマギ心配してしまうんだろうか」

今回の不登園に際して自分の器(弱さ)にも思いを馳せていました。

転ばぬ先の杖を勝手に用意したくなってしまうだろうか?

「今のあなたはそうなんだね」とフラットに穏やかに見つめていられるだろうか??

子育て坐禅の日々は続く! 客観的に、思い込みを捨て、あるがものをあるがままに

何が解決なのか。相談先ごとに涙していた私ですが、今は各地に感謝ばかりです。

実父から「孟母三遷だね」と優しいメッセージ。振り返れば、新たな体感の宝庫でした。

「全てはトライ&エラーでいいんだな……」

今は転園して笑顔、それでもまた「行かない」と言うかもしれないし、別の問題が勃発するかもしれない。

それでいいんだな。

親や世間のフィルターで過剰に反応しない、あるがものをあるがままに、 「仏教だな……子育てはやはり坐禅なのではないか」
仏教と子育ての共通項?? 僧侶と保育士による子育て講座「あるがものをあるがままに信頼しよう」
https://higan.net/now/2017/05/kosodate/
「思っていたのと違うけど周囲もそう言うし、こんなもんなのかな??」

そういった鎖の固定観念を作っているのは、この同じ環境に所属する私たち自身でもある、もし皆さんの奥底にも「こうあるべき」自分を苦しくさせている鎖があるなら、少しずつ外されていきますように。

まざるテラスでこれまで触れた情報が頭から心に落ちてきたような日々でした。

ヒヨッコお母さん、子育て坐禅の日々は続きます。

中野区の「子育て相談」資源(他の地域でも類似があるはず)、ぜひ心の片隅に残してください。「何か悩みがあったときに、相談できる窓口が、このへんにある……!!」心の支えになれば幸いです。

<改めて、まざるテラスの記事紹介>

◆「でも、それって面白いですか?」——第1回「場づくりトライ&エラー共有会」開催報告と感想
https://mazaruterasu.blogspot.com/2017/11/1.html

◆【報告】これで今年の子育ての悩みはほぼ解消!? 保育士おとーちゃんから使えるフレーズ「どうしたの」「あぁそうなんだ」
https://mazaruterasu.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html

◆【報告】保育士おとーちゃん曰く「子供の姿は“私”だけがつくってない」——本当の尊重とは? ネガティブな個性/ダメな親の不安/支配・被支配、みんなで越えていこう。 http://mazaruterasu.blogspot.com/2018/12/blog-post.html

【報告】「今、日本の保育で何が課題なの?」——「保育の質は大人の質」私たち大人1人1人が、子供の環境をつくっていく。
https://mazaruterasu.blogspot.com/2019/02/11.html

◆【報告】世田谷の子育て環境に目からウロコ……市民活動の尊さ。横展開で日本の子育てHappyになりますように。
http://mazaruterasu.blogspot.com/2018/05/happy.html

◆【報告】この映画が撮っていたのは「奇跡」でした。「チョコレートケーキと法隆寺」上映会&対話会
https://mazaruterasu.blogspot.com/2018/03/blog-post.html

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