【報告】自治体/行政への「感謝」を伝えることから始めよう(中野区の子育て環境を話そう)
(まざるテラスでは宗教や政治ネタも妨げませんが、特定の政党や宗教に勧誘することはありません。“悪の凡庸さ”とは乱闘していたいです)
2018年1月25日(木)「中野区の子育て環境を話そう」、雪にインフルエンザに園閉鎖に(-O-)諸々の波をかいくぐり、無事開催することができました!
自治体/行政と、どうしたら上手に想いを繋いでいけるのか。
育休中の方、幼稚園や保育園の保護者の方、お子さんが小学生の方や大学生の方、様々な立ち位置で……途中参加・途中退席の方もいらっしゃいました。ご参加いただいた皆さま、貴重な経験談をお持ちの特別ゲストのお二人に、心からお礼申し上げます。
まずは改めて、特別ゲストのお二人の現在の活動を紹介してみます。
今回は「自治体に声を上げたことが、地域の子育て支援の未来に繋がった」といった切り口でお呼び申し上げましたが、他にも「待機児童の問題」「地域の子育て支援の作り方/運営ノウハウ」「仕事と子育ての両立」「問題の当事者でなくなった後も活動を続ける源とは」……様々な切り口で、平伏しながら伺いたいこと満載のお二人です。
特別ゲストお一人目:杉並区・曽山恵理子さん、待機児童問題に声を上げたことが契機となって立ち上げられ、現在も運営されているのが……
「こどもコワーキングbabyCo」
保育園に手の届かないフリーランスや求職中の保護者たち、行政の手が届かない人たちに、個人として何が出来るのか考えた結果のひとつとして、「子連れで仕事が出来る環境を用意する」ことでした。キャッチフレーズは「子どもも仕事も楽しもう!」——【1】キッズスペース付コワーキング(子連れで仕事が出来るオフィススペース)【2】保育士有資格者によるシッティングサービス【3】保育園入園相談、キャリアカウンセリング、子育て相談【4】子育て世代の交流イベント・レンタルスペース、の4サービスが軸となって運営されています。
(曽山恵理子さんのインタビューが掲載されています)とのことです(と、勝手にサイトから頂戴してきました)。ご一読くださる際はぜひ上記リンクからご購入をお願いいたします!
駒崎弘樹/秋山訓子『社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語』
上記のリンクから当該書籍を購入いただけますと、babyCoに運営費のご支援をお送りいただくことが出来ます
そして特別ゲストお二人目:新宿区・小原聖子さん、区立保育園存続を求める運動から跡地利用について提案、それが採択され現在まで運営を任されていらっしゃるのが……
親と子と地域がみんなでつくるみんなの居場所「ゆったりーの」
地域の子育て当事者が主体となり、関わる人全員がアイデアと資金を出し合うという理念のため、 会員制で運営されています。とサイトにあるとおり、アイデアがあれば「よし、やってみようか!」きっと一緒に歩んでくれます。ですので……遊び場開放や親子イベントだけでなく、「ミシン編みもの部」が始まったり、「子連れ同士が預かり合う「あずかりっこ」が出来たり、「こども食堂」的な試みがされたり、どう変化していくかは関わる方たち次第のよう!
……ベタですが、こういった他区の興味深い場を「みんなで体験しに行ってみようイベント」もいいのかなと思いました。もちろん中野区内の興味深い場も、同様です。
それでは、メインとなる当日の内容ですが
運営者は子守りで話に専念できていなかったので(とても気になるフレーズが飛び交っていましたよ……録音機わすれたよぉぉぉ……←毎度こんなんかい!)参加者アンケートと微かな想い出から抜粋報告を失礼いたします。
中野区議会の細野かよこ議員、小宮山たかし議員も顔を出してくださいました。議会でのお話、「区の職員さんたちはやはりプロフェッショナル」といった言葉、おおいに頷くところがありました。
(今回参加して)地域や教育の中で何か問題を感じてしまった際、自ら声を上げることは決して非力なことではないと、先例に触れることができたのは大きな収穫でした。同時に、大きな動きを生み出すにはある程度の同調者の数が必要なこと、またそれでも壁になりうる現状の制度が見えてきたことに、暗中模索が続きそうで不安になったことも本音です。だからこそ、特に子育ての現場において、互いの意見を批判しあうことなく出し合える場があったり、互いの立場を尊重しながら改善に向け対話ができることが当たり前な社会になればと、曖昧ではありますが目標も見えてきました。
同じ区内でも知らないことも色々あり、アンテナ立てているつもりでも情報入ってこないなぁとも思いました。他区をご存知の方は中野区にはネットワーク作りの土台がないと言われるとのことで、その土台がどんなものなのか知りたいです。中野区民なのに隣接区で子育て支援活動をしている方がいるという話は衝撃でした。
子育てに際し、PTAや父母会など古くからのつながりが重視され、個々の事情や人権は軽視されているように感じることがあります。これからの子育て世代がどのように地域と関わっていくのか、個々人ができることは何か、そして個々人の望むことは何か……。 まずはそれぞれの保護者が、思ったことを話してもいい環境、言うことができる環境、意見がたがえても批判しあうことのない土壌づくりを目指して何ができるか、互いに考える場ができたらな、と期待しております。
日々ぼんやり過ごしている私にとって、子育て環境をより良くしていくために活動をされている方々の話を聞くことは新鮮で刺激的な時間でした。行政に感謝の気持ちも伝えていくことが大事という言葉が印象的でした。 行政が区民のさまざまなことに関する環境をより良くしていくことは当然だという感覚でいたのでハッとさせられました。また、中野区が色々と変わっていくことにもう少し関心を持って、まずは知ることからはじめてみます。
要望を出す側は感謝を忘れずに、建設的/前向きな提案をすること。大勢でワイワイと諦めずに続けること。(やっぱり)受ける側の意識も大事。「中野区の子育て環境を話そう」ちょっと固いテーマでもあり、参加するのに腰がひけてしまうかもしれません。けれど、そうだよな、まずは今あるものへの感謝、自治体/行政への「感謝」を伝えることから……関心を持って知ることから……そんなことを同じように思ってくださった方、またぜひ次の機会にご参加ください。
で、「感謝」はどこからどうやって伝えようか……?
模索は続きます!
じち【自治】
(1)自分たちのことを自分たちで処理すること。「 -の精神」 「大学の-」(2)人民が国の機関によらず自らの手で行政を行うこと。特に,地域団体による地方自治をさすことが多い。<大辞林 第三版の解説より>
「この課題に対して自治体ではどのような対策を」この言葉に応じるのは役人であり住民ではないかもしれません。しかし、本来は役人も住民も関係なくその自治の区域に住む人が全員感じなければならないことです。そこに進まないから物事が力強く未来に向かって進みません。住民の自治に対する創意工夫と真の自治体とは表裏一体だと思います。
(http://i-cis.com/media/?p=291より)
「中野の子育てマニフェストを考えよう」LINEグループとは
この会を今やりたいと思ったのは、「中野の子育てマニフェストを考えよう」LINEグループメンバーとの出会いでした。
「中野区のU18や児童館、ただ廃止されては困る」現在利用中の親子である自分たちのモヤモヤ、様々な区議さんや区職員さんに相談や提案を試みました。その中で改めて中野区の子育て環境に向き合い、様々な疑問が湧いてきました。
今年2018年6月、中野区の区長選があります。「区長選・立候補者の皆さんの、子育て環境に対する考えはどうなのだろうか」という率直な疑問、そして「中野の子育て世代の疑問や提案、公約について、立候補者の皆さんに投げかけてみることはできないだろうか」……そんな想いから、「中野の子育てマニフェストを考えよう」LINEグループを立ち上げることになりました。
「子育て世代の疑問や提案をどうまとめるか」「どう投げかけられるのか」——方法等模索中とのことですが、この場がまた何か今後につながりますように、心から応援しています。
「中野の子育てマニフェストを考えよう」LINEグループに参加されたい方、公開窓口が整うまで、まざるテラスで代理受付いたします。CONTACT FORMまたは各種SNSよりお問い合わせください。!もちろんこちらも政治宗教に関する勧誘行為は一切禁止です!
「中野区の子育て環境における課題・論点の全体像を、入門的に、ガッ!ザッ!とまとめて知られたら嬉しいな〜」(まざるテラス)
(↑LINEグループに対するリクエストをここに書いてみましたドキドキ)(もちろん自分で調べないと恣意もインストールされるかもしれませんが……ハッ “悪の凡庸さ”……!)
<おまけ>
2/12(月・祝)、上記の新宿区「ゆったりーの」で、入場無料のバザー&フリーマーケットが開催されるようです。気になった方、この機会にぜひチェックしてみてくださいね!
ゆったりーのバザー&フリーマーケット住所:〒162-0853 東京都新宿区北山伏町2-17
東京メトロ:東西線神楽坂(徒歩10分)
都営地下鉄:大江戸線 牛込神楽坂・牛込柳町(徒歩10分)
都バス:飯62・橋63系統 山伏町(徒歩5分)
都バス:白63系統 牛込柳町(徒歩10分
Tags:
中野区の子育て支援
0 comments