【報告】地域で親子と出会えない? 第三の居場所? 練馬区の子育て環境の「今」「ここ」から始まるグレーでフレッシュなスピード感!

左にも注目。

去る2018年10月19日(金)、まざるテラス主催「練馬区の子育て環境を体感しよう」ツアー無事敢行してまいりました! 前日までの雨予報にも関わらず(当日は曇りでホッ✨)ご参加の皆さん/受け入れてくださった皆さんに、心からお礼申し上げます。

それでは、報告記事で一緒にツアー、行ってみましょう

長くて読めないアナタへ。末尾に「感じた共通項」を記しました、そちらだけでもぜひ……!

練馬区立こどもの森

氷川台駅から10分ほど歩くと「練馬区立こどもの森」。入り口には、「こどもの森」の木に実る柿を取ろうと、長い棒で試行錯誤している小学生。
柿を取っていた小学生くん(取れたかな?)
「彼、今日は学校へ行く気分になれないと、遊びに来ているんですよ」
そんな柿取りを見守るプレーリーダーの野下さんに、「こどもの森」の成り立ちや現在の取り組みなど、色々お話を伺わせていただきました。
元々ここは地域の篤志家の方から練馬区が購入した生産緑地の果樹園でした。「子どもたちが自由に遊べる場所が欲しい」と探している中で、区から紹介をいただきました。 
そういえば、キウイ棚が頭上に……。
場の企画運営団体が公募される際、区から事業を委託されやすい受け皿として、UDS株式会社/特定非営利活動法人あそびっこネットワーク/株式会社ジェイ・ティ・エム/日建管財株式会社の4社共同事業体「PLAY TANK(プレイタンク)」が誕生しました。
造園、子供の遊び、地域の活動、経営、それぞれの知見と経験が結びつき、全体の強さとなっています。
果樹園のキウイ棚を高くすることで、棚の下に遊べるスペースを作りました。

とはいえ、一義的に「練馬こどもの森」の所属管轄は、子育て支援系ではなくて、緑化支援の「みどり推進課」なんです(びっくり!)

ですので、今もキウイを出荷していますし(びっくり!)、果樹園として見学に来られる方々もいます(びっくり!)
ここは「果樹園」(まさか子育て支援の管轄でないとは!)
今後、隣の駐輪場(広い!)や向かい側の敷地(さらに広い!)についても、「こどもの森」の新たなゾーンとして拡張していく計画があります。(羨ましい!) 
「緑化支援と果樹園」が基本ですので、子供の遊び場として強い要望は述べられませんが、例えば「管理棟が中央にあると反対側にいる子供たちの姿が見えない死角が生じてしまうなぁ」とか、「出来上がった遊具は置かず自分たちで作っていきたいなぁ」とか、色々感じていることも拡張時に反映していけたらと思っています。 
中央の管理棟、便利でもあるけど確かに死角も。 
質問「練馬こどもの森、行政との結びつきやイベントの組み立てや、何かスピードの速さを感じますが、その秘訣は?」

現在の団体代表は、子育て支援や地域活動にこれまで関わっておらず、むしろ企業で商品企画に携わっていた人間。逆に、客観的に企業人の視点で「どう魅せるといいか」「どう進めたら効率的か」判断スピードが速いのかもしれません。
質問「世田谷のプレーパークとの関係は? 何か違いを感じます」

自分自身は世田谷にいたことがありますが、「練馬こどもの森」としては、日本のプレーパーク創始者である「プレーパークせたがや」と母体も運営方針も異なります。

「プレーパークせたがや」は「地域を信頼している」印象があります。
例えば、プレーリーダーごとの個性で対応が凸凹していても、それも味だし地域の多様性で何とかなるよ、と委ねている。「練馬こどもの森」の遊び担当あそびっこネットワーク」では、どのプレーリーダーが対応しても一定の水準であることを目標に、勉強会を続けています。

もうひとつ、「プレーパークせたがや」の軸は「プレーパーク」、「あそびっこネットワーク」の軸は「子供たちの遊び場」、という違いもあるかもしれません。
こどもの森ではプレーパークを作ることにこだわってはいなくて、子供たちが参加しやすく遊びに没頭できる環境をどう担保していくかを考えています。 
例えば今、街で子どもたちとつながろうとしても「地域に親子がいない」という問題があります。そのため、保育園との連携も始め、「あそびっこネットワーク」自身による学童運営も始め、学童の子どもたちも遊びに来られるようにしています。
質問「街や公園で親子を見かけないことについて、思うことは?」

働く親が増えたというだけでなく、遊び方を知らない大人が増えたのかもしれないと感じます。練馬区各地の公園に出向いていく「出張プレーパーク」を始めたところ、いつも人影の少ない公園にも多くの親子が集まって、「こんなに親子がいたのか!」と驚きますね。 
こどもたちの秘密基地もあれば、こども農園もある。

学校お休みというお兄さんがもう1人。昔から遊びに来ているそうで、すでにプレーリーダーの素質感!

他にも沢山濃密な現場の話を伺いました。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

親子コワーキング@羽沢

お昼ご飯を入手して、練馬こどもの森から歩いてすぐの親子コワーキング@羽沢へ。


2018年春から始まった、学童保育スペースの空き時間を活用した親子の場。

すてきな案内パンフレット。
すてきなパンフレットにシワを入れたのは私です。

✨利用時間……
毎週金曜日 10時〜13時(12時〜13時ランチタイム)

✨場所……
学童保育あそびーむ(練馬区羽沢3-39-15)

✨利用料金……
【ビジター】入会登録料なし、利用料/1回:1,500円
【メンバー】入会登録料3,000円、利用料/1回:1,000円
※お子様2人以上は+500円

事前予約制

※学校の長期休暇、臨時休校、学級閉鎖時はお休みになります。祝日もお休みです。

※お子さんの機嫌が悪いなどで10:30までに利用を取りやめる場合は、「次回無料券」をさしあげます。
子供が場に慣れない時などは「次回無料券」、なんと優しいサービス設計……

事前予約制、予約のない時かつ打ち合わせ等の利用がない時は、お休みしているそうです。見学や利用希望の際は、必ずご予約をっ!


「今日は学校行きたくないと言うので連れてきてます」 小学生の子がここにも来ていました。

約7年前、保育園に入りにくいフリーランスのメンバーが地域の子育て支援の場で出会い、子供を見合いながら仕事ができる場をつくろう、と立ち上がった「hahacoワーキング」さん

練馬のコミュニティスペース「楽多舎(らくだや)」さんをしばらく利用したり、それぞれの家を移動してみたり、施設を使ってみたり、試行錯誤されてきたそうです。
hahaco(ははこ)ワーキングは、フリーランスで働く母親の集まりです。 協力しあうことで、多様な仕事に対応できるのが強み。 グループでも仕事をお受けしています。 子どもに寄り添いながら、培ってきた能力と経験を活かし、 “地域で働く”新しい働き方を、実現していきます。
(hahacoワーキングWebサイトより)

メンバー紹介、hahacoワーキングさんのWebサイトにも掲載されていますが

  • セミナーや講演会の企画等の経験を使って、地域に根ざした仕事をしたい、と「hahacoワーキング」現代表を担う奥野ももさん。
  • 映像制作や取材等の仕事が軸、赤ちゃん誕生のメモリアルムービー制作も受け始めたほんだあきこさん。
  • 「子供第一だが何かできたら」とhahacoワーキングに出会い、「親子コワーキング」の看板はもちろん各種地域の看板を制作中の美大卒・柄本悠希さん。
  • フリーライターの仕事をこなしながら地域の子育て支援活動にも勢力的に関わり、今春、練馬区議に当選したこうぐちようこさん
  • フリーデザイナーのおばらじゅんさん。練馬のWebサイトや冊子を見ていると「おぉ! これもおばらじゅんさんだ」多くの作品を見かけるはずです。

などなど……多様なお母さんメンバーが所属されています。楽しそう。

その中で、おばらじゅんさんが関わった仕事で学童スペースとご縁ができ、「学校の時間は誰も使っていないんだ」「親子に使わせてもらえたらいいなぁ」そんな閃きに学童さんの優しい対応で、この場が実現したそうです。

打ち合わせスペースと水回り。写真下手でごめんなさい。。
学童スペースは、「おもちゃを家から持ち運ぶ必要がない」「元々子供たちが過ごしやすい空間設計」「飲食もでき、会議机やトイレ等の水回りも言うことなし」といった点で、準備の手間もなく安心して使うことができています。

デメリットとしては、学童の子供たちがいる時間は当然使えない、夏休みや祝日・臨時休校が影響してくることでしょうか。
(利用者やhahacoメンバーについての質問に)

hahacoワーキングを立ち上げた7年前に比べると、ママたちの性質が変わってきたように感じる。イベントだったら参加してくれるけど地域活動には関わらないような……もしかしたら今は保育園の数が増えて保育園に入れるので、仕事したい欲も満たされて、仕事と育児で忙しいのは間違いないので(笑)、地域で特に何かする必要性がなくなっているのかもしれません。

(「でも、保育園が増えたからといって質の問題があって入れたくない人もいますよね?」といったツッコミもありましたが、こちらは11/3「保育の課題」報告記事におまかせします)
メンバーの皆さんの、子供たちや仕事の変遷、色々な変化を受けながらも試行錯誤を続けていっている力強さを感じました。7年間、すごい!(生まれた子供が小学校に入ってる!)

学童スペースの開放開始、これからも変化を受けながら「地域×しごと×こそだて」試行錯誤が続いていくのでしょう……皆さんもぜひ注目してみてください。

hahacoワーキングとは別ですが、練馬の親子情報Webサイト「ねりこそ@なび」についても、「練馬のママパパたち自身が地域情報を収集してWebサイトを更新/その活動費は区や地域企業・団体の協賛による」——すばらしい循環を感じています。
(実は春に「親子自身が地域情報を収集してWebに反映」中野区助成金企画を書いていましたが、実現ならず。同じ感覚。真似したいなぁ……)
リニューアルしたばかりの「ねりこそ@なび」Webサイト
hahacoメンバーの1人:こうぐちようこさんは「子育て世代の声を届けたい」と、練馬区議へ……!


「練馬こどもの森」「親子コワーキング@羽沢」双方で感じた共通事項

・どちらの場所も、家でも学校でもない第三の居場所として、就学中の子供たちのためにも機能していました。大事だ……

「地域で親子と出会えない」という言葉。子供と出会える主な場は保育園や学童。働く親の多くは地域活動への余力がない?(今後、地域はどうなっていくのだろう??)

・しかし、どちらも、上記のような現状を悲観するのでなく、ゴールを決めて動くのではなく、「『今』『ここ』はこういう状況で、こういう材料があるんだ」「それならこういう方法はどうかな?」と、新たな道をどんどん切り拓いて試していくような、何かフレッシュな空気が漂っていました。


……相変わらず全部は書き切れず、お時間ある方はぜひ「練馬区の子育て環境」体感してみてください。

都会の子育て世代も、地域の子育て環境に関わる皆さんも、「もしかして、“まっすぐゴール”でなくても、こういうグレーな道を切り拓けば、自分の身近でも少しずつ実現できるかも?」何かしら閃きがあるはずです。

今回も、中野区議の細野かよこさん(中野・生活者ネットワーク)を筆頭に、中野の子育て世代、足立区「環境NGOエコ・クリエーターズ・クラブ」代表の鈴木一之さんや、「千石たまご荘」の歩さん、文京区「ぶんきょう子育てネット」代表の高浜直樹さん(来年4月に文京区区議選に挑戦!?)も参加してくださいました。ありがとうございます!

文教区区議に挑戦たかはまなおきさん! 豊かな子育て環境には行政との連携大事。貴重な決断!(><)

「隣のアレをうちでもパクろうぜ」もっと気楽に、都会の子育て楽しくなぁれ!!!

さて、次の視察ツアーは……もしかして「中野区」!?

皆さん、「中野区の子育て環境ツアーするなら、どこをまわればいいと思いますか?」

来年の開催に向け、中野区の区議さんetc,etc.に質問してみたいと思います!

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